さて、「枕」のあとはいよいよお待ちかねの落語です。(注:「枕」というのは、落語などで本題に入る前の短い話のことです。) 日本に初めて来たイギリス人青年のジェフ君が、出会う日本人ごとに、Do you like Japan? Where are you from? How old are you? と日本人が外国人と会話をする時、つい質問してしまう一様な質問に辟易しつつも、日本の人々の人懐っこさを実感する “Wonderful Japan” という演目の落語を披露してくれました。
ダイアンさんのそもそも来日の理由は Curiosity brought me to Japan だそうです。ダイアンさんのご経験を伺っていくうちに、その好奇心の旺盛さに圧倒されました。まず、バルーンアーティストとしての活動。加えて、着付け、茶道(表千家)、華道(三先流)の師範の資格をお持ちで、日本人のお弟子さんたちに教えているそうです。ラフターヨガの講師資格も取得されているほかに、ラフティング、スカイダイビング、バンジージャンピング、アクロヨガ・・・。ありとあらゆる事に好奇心を持って挑戦するダイアンさんに敬服するとともに、「今からでも遅くない、私も何かに挑戦せねば」と思わされた90分でした。
まず、齢71歳のサミー先生のパワーが圧倒的。 "Hi guys, how's it going?" から始まったセミナーは、「真面目で授業に遅刻・欠席することなく通うが、授業内での自発的発言は殆どなく、お行儀よく先生のお話を聴いているだけ」という日本人学習者の典型的な学習態度(本学の学生もほぼこれに当てはまる)を打破する工夫が随所に。
サミー先生は鞄の中からテニスボールを取り出し、セミナー参加者の学生に向かって投げながら "What's your name?"。 ボールを受け取った学生は名前を答えて、続いて他の学生に向かってボールを投げながら "What's your name?"。 いつボールが自分に向かってくるかわからないので学生たちは居眠りをしたり、ノートを取るため下を向くことすらできず、否応なしにアクティビティに参加することに。
サミー先生の言葉で最も印象深かったのが、「見学しているだけでスポーツが上手くなりますか? 下手くそでも実際に身体を動かしてトレーニングすることで上手くなる。英語も授業に出席して座っているだけでは絶対に上達しない。下手くそでも、間違ってもいいから、口を動かして喋ることではじめて上達するのです。」 そう、英語上達のコツは、Let's learn to speak English as if you were playing sports!
近江八幡バス旅行(One-day Trip with International Students)
なかでも、1992年来日したブッシュ大統領(父)の通訳を務めた際、宮澤首相主催の晩さん会の最中にブッシュ大統領が突然倒れて騒然となったなかで、バーバラ夫人が「これはアマコスト駐日米国大使の所為です。(It's the Ambassador's fault.)」と機転を利かせて微笑みながら語り、その場を収めたというエピソードが印象的でした。バーバラ夫人は、その日の昼間に大統領がアマコスト駐日米国大使とペアを組み、当時の天皇陛下(現在の上皇様)と当時の皇太子殿下(現在の天皇陛下)のペアとテニスのダブルス試合をしたところ、大統領・駐日大使ペアが完敗したことを引き合いに出して、「この敗北が大統領には応えたのです。なぜならブッシュ家は負けることに慣れていないから。(...they were badly beaten. And we Bushes aren't used to that.)」とスピーチし、大統領の昏倒を目撃した人々の動揺をユーモアで鎮めたそうです。大統領夫人の機知頓才溢れる対応に敬服するとともに、その咄嗟のジョークの英語表現を勉強することができました。
来場型のオープンキャンパスは終了しましたが、WEB視聴型オープンキャンパスは引き続きインターネットで視聴できます。Visit us at the following site: